2014年2月8日土曜日

映画「夜のピクニック」 登場人物の相関関係図を作ってみた ネタバレ注意!

先週、小説「夜のピクニック」を読んだところで、
遅ればせながら、映画「夜のピクニック」を観てみました。

そして、今回も同じように相関図を作成しました!
…といっても、前回作ったやつに書き加えて、
ちょっと修正しただけですが…(笑)




配役としては、甲田貴子を演じる多部未華子、素晴らしいです。
原作者の意向で、アイドル映画にしないで欲しい…という思いがあったそうですが、
このキャスティングは申し分なし!
まぁ、多部未華子はどんな役でもこなしてしまいますが。(べた褒め)

後藤梨香という(原作では)チョイ役に貫地谷しほり、
えぇーっ!ちょっともったいない。

映画を観た感想は、やはり原作の小説と比べてしまうとかなりイマイチ。
といっても、映画が原作を超えることはほとんどない!というのが
私の個人的な印象ですが…。


感想①
2時間という枠の中では、甲田貴子や西脇融の心情やその変化、
お互いに抱いていた印象(考え)などが描き切れていない。


感想②
西脇融と戸田忍の親友としての信頼感や仲間意識、
女の子達のある種の派閥や人間関係などが、やはり描き切れていない。


感想③
原作では杏奈の弟は、アメリカ訛りの日本語を話し、
日本人とは違い、アメリカ人のような感覚を持っているのだが、
映画では普通の日本語で話している。
そのため、異母兄弟であることがバレるシーンでは、
ストーリー展開に違和感が出てしまっている。
(小説では違和感無し)

ついでに車が軽自動車というのも違和感…。


感想④
高見光一郎がなじんでいない。
役者の演技力せいなのか、周りの役者の演技力のせいなのか?(笑)


感想⑤
後半高見光一郎が、強引に内堀亮子と一緒に歩こうとするシーンで、
戸田忍も内堀亮子の方へ近づいていってしまう。
内堀亮子は戸田忍の元カノであり(しかも良いイメージは持っていない)、
気まずくてそんなことはできないはずだが…。
(ここはかなり重要)

感想⑥
甲田貴子の母親役の南果歩。
セリフが聞き取りやすい。
いい声だ…褒めるとこってそこだけか?(笑)


でもでも…いい映画でした(ホントかよ!)
原作を読んでいなければ、“まぁこんなもん”ってことで、
10点満点で7点ぐらい?だったでしょう。

原作を読んだ後で観てるため、映画としては5点。
多部未華子にプラス1点で6点といったところでしょうか。

まあまあという感想ですが、でもこういう映画好きです。
でも原作の小説はもっといいよ。
長いけどね…。

2014年2月4日火曜日

小説「夜のピクニック」 登場人物の相関関係図を作ってみた ネタバレ注意!

恩田陸の小説「夜のピクニック」を読みました。

そして、せっかく読んだのにしばらくしたら内容を忘れてしまいそうだったので、
忘備録として、登場人物の相関関係図を作ってみました。
*ネタバレ注意





この小説、発行は2004年だそうです。

前々から読もう読もうと思いながら、
読まないまま何年も経ってた…ということですね。

読むのが面倒なので映画で観ればいいか…と思いつつ、
レンタルショップでは見かけなかったんですよね…。


さて、内容ですが(ネタバレ注意)あっさり言ってしまうと…

物語の中心となっている高校3年生の西脇融と甲田貴子は異母兄妹で、
今まで全く話したこともなく、ぎこちない関係。
80kmを夜通し歩く“歩行祭”で、周りの仲間たちの助けもあって
2人は打ち解けあうことに成功する。

…というのがストーリーの軸で、周囲の高校生達の悩みやそれぞれの事情、
気持ちや考え方の変化、さらには新たな気づきを得たり…と様々展開される。

と、こんな感じです。

少しご都合主義的なところもありますし、
周りの人達が主人公達のことばかり気にし過ぎてたり…
と少女マンガくささを感じるところもあります。
が、きらいじゃないです。

そして、読んでいると自分が高校生だった頃のことを
断片的に思い出したりもします。
ノスタルジー(-_-;)

それにしても、大人になってから、
よくここまで高校生の頃に抱いていただろうと思われる感情を
文章にできるなぁ…と、つくづく作家という職業の方々を尊敬してしまいます。

話が逸れますが、私は
スタンド・バイ・ミー
とか
ストレイト・ストーリー
みたいな映画が好きです。

ちょっとした旅物語?
この「夜のピクニック」もちょっと近いかな?


あぁ~やっぱり映画も観たい!